良いリトープスの選び方
大規模店等の棚下に置かれ、知識不足が原因で水やり過多な管理をされたメセンは、店頭に長い間置かれている間に傷んでいるケースが多いのが実情です。
秋に入荷したばかりの株でも促成栽培で育った株は軟弱で、すぐに植え替えをしても、腐ってしまうケースを何度も経験しました。促成栽培されたかどうかは、入荷元の業者によるので調べようがありませんが、外観から見た健康的なリトープスの見分け方を簡単にご説明致します。
健康的な株を選び、四季の置き場さえ工夫すれば、水やりも月に一、二度か断水がほとんどなので、慣れてしまえば、いつでも手元でリビングストーンを楽しめます。
■購入を見送った方がよい株
1.根元が変色していないか
根元と過湿になった地面が接触したままの状態で、風通しのない場所で管理された株です。腐敗菌はまわりが早く、この状態だともう手遅れです。
2.窓がふやけていないか
窓が波打ち、触った感じも熟れ過ぎた果実のように、柔らかくなった株は、皮が破けてどろっとした黄みがかった液体が流れ出し、完全に溶けてしまいます。特に晩春~初秋に遮光のない場所で急な強光線にさらされたか、通風がなく蒸れてしまった株です。
2.株が緑色過ぎないか
長期間に渡って、日が当たらない日陰で管理された株です。
元来緑色の種ではなく、不自然に緑色の株である事がポイントです。こちらも触った感じが柔らか過ぎるので判別できます。日が当たる場所に徐々に移したとしてもダメージが深いので、上手く生育する望みが薄いです。
■植え替えが必要な株
1.黒土に植わっていないか。
水はけのよい土が基本なので、ダメージを受けている可能性があります。
2.赤玉用土でも生の籾殻が混ざっていないか。
有機肥料は完熟が前提です。内部で分解が進み、腐敗の原因になります。
■回復するのに時間が掛かる株
1.破裂していないか
株に亀裂が入っている時点で選ぶ方はいないと思いますが、リトープスは通常早春に脱皮(球体内部で新芽が形成し、外側の古い葉の養分を使って成長、脱皮するように乾燥した皮を脱ぎ去る様子)を開始し、晩春に終了するので、それまで待たなければ、きれいな株になりません。
2.二重脱皮していないか
上記の通り、新芽が脱皮の準備をしている期間に、水やりをし過ぎたのが原因で、1回脱皮した株がもう一回り小さくなってしまいます。成長サイクルが遅れるので、水やりを控えたまま、梅雨から初秋までの断水時期に入らざるを得なくなります。
■趣味の問題
1.しわがないか
多少しわが入っていても生育には問題ありません。
年季の入った趣味家の方は、霧ふき、適度な底面給水で、リトープスをパンパンに膨らませ、しわ一つない雨期の状態を維持できますが、水やりに慣れてないと、水やり直後、天候の変化で日があたらない状態が数日続いたり、置き場が日陰過ぎた事が原因で、株を破裂させてしまいがちです。
リトープスは自生地(南アフリカ)で、かんかん照りの荒れ地にしわだらけになって埋まり、長い乾期を耐えられるよう、
進化しています。多少のしわは、気にしすぎない方が懸命です。