河田 勝彦氏インタヴュー

河田 勝彦氏インタヴュー
インタヴュアー: 早速ですが、(店内を見回して)若い方が結構いらっしやいますが、河田さんがパリで修業されていた若いころと、最近の若者とでは随分と仕事に関しての考え方が違うように思うのですが。何を一番求めますか?

河田: それは、自分で決めたことに対してリスクを負うことです。流されないで確固たる自己を持つことですね。

インタヴュアー: 河田さんが若いころの日本人は良く働いたと思いますが。こう言う業界は労働条件などは厳しいのでは?

河田: うちは週40時間の労働しかやらせてません。その限られた時間の中でどうやって自分をたたき上げるかが重要で、8時間以上働いても良いものは出てこないからね。午後には厨房を閉めちゃうし、後は自分の自由。仕事ばっかりやってることが必ずしもいいとは言えないし。無理ばかりしててはいいものは作れないと思いますしね。

インタヴュアー: 特に最近の若い人達を見てて思うのですが、人と接することが苦手というか、コミュニケーション能力に問題が有る様な感じを受けるのですがその辺はどう思われますか?

河田: それは確かにそう思うけど。

インタヴュアー: インターネットのグルメ系の掲示板なんかでは「オーボンヴュータン」の店員は愛想が悪いと言われてるようですけど?

河田: あんなの気にしてたら何も出来ないよ!しかし、どうにかならないかね、匿名って言うのが良くないんじや無いの?自分の意見はちゃんと名前を出して言うべきだと思うけどね。
あなただって、うちのケーキが美味しくないと思ったらちゃんと「美味しくない」って書いたっていいんだよ!

インタヴュアー: 確かに匿名だから過剰に誹謗中傷の様な発言をするのは多いに問題があると私も思いますが、その反面、内部告発のような自浄作用があるのも事実ですから、よい面と悪い面と両方あるとは思うのですが・・・。
私が思うに、名店としてのブランド戦略としてあまり愛想を作らないようにしているのでは?

河田: そう言うことも無くはないけれど、やっぱり味が一番大事だね!美味しいものを作っていればお客さんは付いてきてくれると思ってるからね!

インタヴュアー: ケーキのアイデアなどはどうされているんですか?例えばスタッフの方々とミーティングで決めたりとか。

河田: それは全部私が決めますよ。司令塔は一人でないと駄目!話し会って決めてる店もあるみたいだけど、うちはそう言うことはやらない。そんなことしてたらうちの場合メチャメチャなものしか作れないよ!

インタヴュアー: スタッフの方にはやはり厳しいんですか?以前修業時代のシェフの話を聞いたことがあるのですが、大変厳しい世界だと感じたのですが。

河田: そりゃ、そうですよ。うちなんかK1が始まりますから!(笑)
私が来て下さいと言ったわけじゃありませんから。向こうから使って下さいと言ってきたわけだから、嫌だったら辞めたって構わないし!
そのかわり、出来る人間にはそれなりの評価はしますけど、プロの評価はやっぱりお金だと思うからね、それなりの者にはそれなりの評価をしますよ! 褒めただけじゃプロの場合は駄目ですよ。

インタヴュアー: 本日はお忙しいところお邪魔いたしました。大変為になる面白いお話有難うございました 。

(※本記事はさる大手通信会社のコンテンツとしてArtifaithが作成したものを、契約切れにより当サイトへ移転したものです。)